Let’s車両マネジメント

1.車両に関するコストとリスク
「安全運転管理者」や「運行管理者」と言った名称を耳にされた事はあるだろうか?
一定数以上の車両を使用する企業ではこういった管理責任者を置く事が国によって定められている。
企業はこの安全対策の「義務化」と同時に、コストとリスクもマネジメントしていかなければならない。

例として、ざっと羅列するだけでも

コスト
・車両の維持にかかる費用
・車両にかかる燃料費
・保険等のリスクヘッジに当たる費用
・交通事故による車両修理費等
リスク
・交通事故による人的被害及び人的損害による機会損失
・重大事故時の社会的マイナスイメージ
・Co2の排出等環境に与える悪影響

以上のようなコストとリスクが考えられる。
これらのリスクやコストを如何にマネジメントしていくかが企業として今後取り組むべき課題である。

2.車両マネジメントを行う為に

安全運転管理者の業務として

・運転者の適性等の把握
・運行計画の作成
・交替運転者の配置
・異常気象時等の措置
・点呼と日常点検
・運転日誌の備付け
・安全運転指導

が規定されている(「道路交通法施行規則」第9条の10)
これは、法律で定められている最低限の義務である。

ECOSAM図1これらを効率的かつ、より効果的に運用する為の支援ツールとして 弊社は株式会社トワード社のEco-SAM(図1)を推奨している。

Eco-SAMは 「公平」 かつ 「第三者的な視点」 による方法で各車両使用者の運転を「見える化」する為のシステムである。

3.Eco-SAMの運用

Eco-SAMの運用方法は非常にシンプルである。

a.車両運転前にEco-SAMを車両のシガーソケットへ差し込む。(※バッテリーはあるが念のため)

 

 

 

b.帰社後、車両から取り外したEco-SAMとPCを繋げてデーECOSAMbタを吸い上げる。(※約1分)

 

 

 

c.自動的に出力される運転レポート(図2)を確認し、その日ECOSAMcの自分の運転評価を確認する。

ECOSAM図2

以上を日々繰り返す事で運転者は自分の運転を客観的に見れるようになり、より精度の高い安全運転及びエコ運転が出来るようになる。
又、安全運転管理者は日々蓄積されたデータを確認する事で各社員がどのような運転をしているのかを視覚的かつ数値で確認する事が出来るのだ。

当然、危険な運転や燃費の悪い運転(急ブレーキや急発進、速度超過等)をした際は警告音と共に機器に記憶され、運転レポートに反映される事で自己の評価数字が下がる事になる。レポート内の点数を社内で競ううちに安全でエコな運転が身に着くのだ。

似た効果が得られる物として「ドライブレコーダー」や「デジタコ(デジタルタコメーター)」が挙げられるが Eco-SAMを勧める理由としては図3の比較表を見ていただけば御理解いただけるように、ドライブレコーダーは安価だが運用が難しく、また事故防止等のリスクヘッジの観点からは弱く事故後の対策といった側面が強い。
デジタコはいずれも高水準だが非常に高価で有り、使用開始までに取り付け工事等の手間がかかる点から 低コストでありながら運用も容易なEco-SAMが優れていると言えるだろう。

ECOSAM図3
4.Eco-SAMによる効果

では、実際にEco-SAMを取り付ける事で得られる効果を見ていこう。

・車両の維持にかかる費用の削減
当然の事ながら、急発進や急減速が車体にやさしい訳が無い。Eco-SAMを使用する事で車体にやさしい運転を行うようになり、ひいては消耗品や車両本体の摩耗を防ぐ事となり、コストの削減効果が得られる。

・車両にかかる燃料費の抑制
エコで安全運転をする事により、エネルギー効率の良い運転を自然と行うようになり車両の燃費も向上する。
これまでの導入実績では平均して約10%の燃料費が削減できている。これは1ヶ月に50万円燃料費として使用していれば 一月当たり5万円、年間では60万円ものコスト削減とすることができる。

さらにエコ運転をする事で事故のリスクが軽減され、さらに副次的な効果として保険料の割引等も期待する事が出来るだろう。

重ねて、Co2の削減効果のような企業のエコ活動の一環とすることも出来る。
5.効果的に導入する為には

ここまでの記事でEco-SAMの素晴らしさは御理解戴けた事だろう。
それでは実際に効果的に運用していく為の方法をお伝えしたい。

a.楽しく運用、ゲーム感覚で
安全運転・エコ運転は継続することが何よりも大切である。
ある企業では高得点者には表彰を行ったり高得点の支店には削減できたコストから金一封を出す等、継続する為の工夫を行っている。
楽しく競い合う事で継続出来るようにしているのだ。
是非、貴方の会社でも楽しく競い合いながら安全でエコな運転を継続していってほしい。

b.監視ツールではない
Eco-SAMはどこで急ブレーキを踏んだのか?効率的なルートで走っているか?こういった事のチェックが出来るよう地図ソフトとの連動が可能である。(図4)
「これで社員がサボってないか監視できるな!」と思った方はいないだろうか?
a.で述べた「楽しく運用」と相反し、強引に導入を行っても様々な理由をつけて使用しなくなっていき形骸化してしまう。
実際に「監視」を目的にドライブレコーダー等を導入した企業では「使わなくなってホコリをかぶっている。」との声が多く聞こえる。
本来の目的を見失わず、安全でエコ運転を継続する事に使用してもらいたい。

c.社員が自身の運転を自身で振り返れるように
「安全運転管理者」や「運行管理者」がEco-SAMを回収してデータ収集、社員は自分がどんな運転をして何点だったか解らない。
このような運用方法では社員の安全・エコ運転への意識は育たない。必ず社員一人一人が自身の運転を振りかえる事が出来る様にしよう。

ECOSAM図4

6.Let’s車両マネジメント
「5」で書いた事に気をつけつつEco-SAMを運用すれば、効果的な車両マネジメントを行う事が出来る。
貴方の会社でも、Eco-SAMを使用してコストの削減や事故の予防ができる車両マネジメントを是非行っていただきたい。
Let’s車両マネジメント!!

(木村 憲一郎、川口 裕亮)

<参考動画>